知らず知らずなってませんか?「うざ上司」そう呼ばれないための対処法
質問を質問で返すような「うざ上司」。あなたもいつの間にか、そんな上司になっていませんか? 部下とのコミュニケーションのつもりでも、何気ないひと言が、部下、さらには部署全体の生産性を下げているかもしれません。部下とよい関係を築き、業績を上げるために、言ってはいけない言葉やしてはいけない返答とは、どのようなことなのでしょうか。「うざ上司」、そう呼ばれないための対処法をご紹介します。
上司のセリフで疲れが倍増?
現代のビジネスパーソンが感じる疲れの3大原因は、1位「職場の人間関係」、2位「仕事内容」、3位「仕事量・残業」。これは、養命酒製造株式会社が、東京で働くビジネスパーソン1000人を対象に行ったアンケート調査によるものです。
仕事内容や仕事量といった実際に仕事をしたときの疲れよりも、人間関係の疲れが上回ってしまった結果です。現代のビジネスパーソンが、いかに人との関わり方で疲弊しているのかがわかります。
さらに、「上司のセリフで疲れが倍増した経験がある」と答えた人は全体の50.5%と、上司との関係によって疲れが増している人が半数以上いる実態が明らかになりました。
「これまでに上司に言われて疲れが倍増したセリフ」のトップ11には、次のようなひと言がランクインしています。
- 当然でしょ/当たり前でしょ(13.6%)
- そんなこともできないの?(12.6%)
- 前にも言ったよね?(12.0%)
- 自分で考えてやれ&勝手にやるな(12.0%)
- まだ終わらないの?/仕事遅いね(9.3%)
- やる気あるの?(8.1%)
- 仕事だから/プロなんだから我慢してやって(8.0%)
- その仕事やっぱり必要なかった/そんな仕事頼んだっけ?(7.6%)
- 暇そうだね(7.4%)
- 忙しいから後にして&なんで早く言わないの?(6.7%)
- 前例がないから/習慣だから(6.7%)
このように、上司が何気なく言い放ったひと言が部下の心を削り取り、疲れのもとになっているのです。
質問に質問で返す上司は部下をイラッとさせる?
今度は、調査ニュースサイト「しらべぇ」で、1500人を対象に行われたアンケート結果を見てみましょう。こちらは職場に限定した内容ではありませんが、やはり人間関係についてのアンケートです。
「こちらが質問したのに質問で返されると、イラッとする?」
この質問に対し、「はい」と答えた人は48.0%と、こちらも約半数という結果になりました。奇遇にも「上司のセリフで疲れたことがある」人の割合と近い数字です。
また、「教えてgoo」や「読売オンライン発言小町」などのQ&Aサイトにも、同じような質問があります。「上司に対して質問すると質問で返される」「この無駄なやり取りをやめるにはどうしたらいいの?」といった悩みや相談が寄せられています。
「わからないことがあったら聞け」「ほう・れん・そうを大切に」部下に対して普段からこう言っているにも関わらず、実際に質問や相談をすると質問を質問で返す上司。こういう上司が部下から嫌われ、疲れを倍増させているのかもしれません。
「うざ上司」にならないための対処法
誰だって、信頼している部下に嫌われたくありませんよね? ここでは、うざ上司にならないために以下の対処法を2つご紹介します。
対処法1. 部下の仕事を後押しする存在に!
会社は、従業員たちがそれぞれの役目をこなしてこそ回っていくものです。これは、ひとつの部署で考えても同じこと。部下たちがそれぞれの仕事をこなしていくことで、部署としての実績があがります。そしてそれを支えるのが上司の役目です。
決して心無いひと言や、意味のない行動で部下を疲弊させることが役目ではありません。質問を質問で返したり、相談すると「そんなことも知らないのか」と言ったり、経費申請に判子を押すのを渋ったり……。
これらの行為は、部下を疲労させるだけで良い効果は生み出しません。そもそも、上司は部下の仕事を後押しする存在であるべきなのです。
対処法2. 上司と部下の関係をスムーズに
上司が部下の仕事を後押しするという意味では、申請や承認という上司と部下の接点のひとつもスムーズにしてあげたいものです。こういった観点から、申請・承認のやり取りをスムーズにする「クラウドサービスの導入」が進んでいます。
経費や出張の申請など、例えスムーズに承認が進むとしても、そのために用紙を持って上司の判子を集めて回るのは無駄な労力であり、バカバカしいものです。上司と部下のよりよい関係のために、効率の良いツールを活用し、柔軟な対処を心がけましょう。
まとめ
部下を疲労させているのは、仕事内容や量より、質問に対して質問で返す上司や、心無いひと言を言う上司なのです。これでは生産性も低下し、業績も上がりません。上司は部下の仕事を後押しする役目だということを常に頭に入れ、部下が最大限の能力を発揮できる環境を作れるようサポートして部下と接することが重要です。
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参考: