プレスリリース
コンカーとEY、業務提携を拡張 ビジネス渡航者向けに税務と入国管理を完全統合した最初のソリューションを日本で提供開始
株式会社コンカー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三村真宗、以下 コンカー)とEY税理士法人(本社:東京都千代田区、統括代表社員:蝦名和博、以下EY)は、世界中のビジネス渡航者が税務と入国管理のコンプライアンスリスクをSAP® Concur® App Centerを通じて管理するソリューションを共同開発し、日本で提供を開始したことをお知らせします。なお、本協働は、EYとSAP社の既存の戦略的提携の拡張となります。
本エンドツーエンドのビジネストラベラーズソリューションは、EYとコンカーの顧客のニーズから開発され、本領域では初となるビジネス渡航者にリアルタイムの入国審査と税務評価を提供します。税務と入国管理を統合した本ソリューションは、関連する出張および事業活動データをコンカーの提供する出張管理クラウド「Concur Travel」内で収集し、EYの税務・入国管理技術を使用して、出張前にビジネス渡航者の税務と出入国要件をリアルタイムで評価するためのデータを分析します。
Concur Travel内のリアルタイムデータに直接リンクすることで、EYとコンカーの顧客は国内および国際的なクロスボーダー納税義務に関する堅固でリアルタイムの分析を受けることができます。このシームレスな統合により、申告漏れ、追徴課税、レピュテーションリスクといった潜在的なリスクが生じる前に、企業はビジネス渡航者の負担なしに可視性を高めることができます。
EY税理士法人 統括代表社員の蝦名和博のコメント:
「ビジネス機会を追い求める企業の海外渡航者数は、増加し続けています。一方で、多くの国が税収増加を目的に、厳格な規制を設け、企業の責任を果たすよう強く求めています。海外当局から多額の追徴を課せられ、投資評価にも影響を与えかねないリスクに晒されている企業の対策は不十分です。EYはConcur Travelとシームレスに機能する先進的なソリューションで企業のモビリティリスクを低減することに役立ちたいと考えています。」
EY Japan ピープル・アドバイザリー・サービス、モビリティリーダーのNick Pondのコメント:
「出張は世界中のEYクライアントにとって極めて重要であり、労働力の可動性は競争優位性と業務必要性の重要な推進力です。この新しいサービスは、従業員の移動中に税金や出入国管理の問題が業務の遂行を妨げないようにするものです。EYピープル・アドバイザリー・サービスを提供する1万人のEY専門家の集合的な力を最大限に活用することに加え、コンカーとも協力し、ビジネス渡航者のリスク管理に関してクライアントをサポートします。」
株式会社コンカー 代表取締役社長の三村真宗のコメント:
「日本企業の海外進出に伴い出張の機会も増える昨今、税務や出入国審査における各国の複雑な要件を満たすことは事業活動において必要不可欠です。本領域に深い知見を持つEY社との提携により、それらに関する課題やリスクをConcur Travelの旅程情報より特定することで、渡航者により良い出張体験を提供するとともに企業のコンプライアンス強化を推進することが可能となります。今後もEY社とともに、グローバル市場における日本企業の活躍に貢献できるよう、取り組んでまいります。」
本統合ソリューションは、SAP Concur App Centerを使用することで、コンカーだけでなくEYの顧客にも世界中で利用可能になる予定です。
Concur Travel、Concur Expense、Concur Invoiceの各製品との200以上のビルトイン統合機能、および人気のあるアプリへの接続により、SAP Concur App Centerは、財務、法令遵守、企業のアイデンティティ、渡航者の生産性、旅行管理など、さらに多くの主要分野で革新的な機能を提供しています。