サステナビリティ
ビジネストラベラーのグリーン化
本ブログは、2022年8月にコンカー本社(米国)にて公開したブログを一部修正したものです。
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出張者への調査結果サマリー
二酸化炭素排出量の削減を通じた持続可能なビジネストラベルは重要です。4月に米国の出張者1,000人を対象に行った調査によると、出張の際に選択する環境影響を考慮する割合は、個人旅行よりも高いことがわかりました(60%対40%)。一部の企業では、持続可能な旅行の選択肢や情報を従業員に提供していますが、ビジネストラベラーにはそれぞれの好みがあります。
私たちは最近、25カ国の3,850人のビジネストラベラーを対象に、第4回グローバル・ビジネス・トラベラー・サーベイを実施しました。その結果、出張者のほぼ全員(94%)が、今後12ヶ月の間に、出張による環境への影響を軽減するために、以下のような対策を講じる予定であることがわかりました。
- 近場の出張を1回の長期出張にまとめる(40%)
- 自動車や鉄道など、航空機の代替手段を優先する(34%)
- 短距離の出張を優先する(32%)
- より環境に優しいホテルに滞在する(32%)
- 乗り継ぎを避ける(31%)
- 公共交通機関を利用する(31%)
全体として、約半数が宿泊(50%)と交通(53%)に関する何らかの対策をとる予定で、出張者の4分の1近く(24%)は、持続可能でない移動手段を利用する必要がある場合、出張を辞退するまでに至ると回答しています。
また、出張者の92%は、会社の予約ツールにサステナビリティ情報を組み込むことを希望しており、その方法には次のようなものがあります。
- 各オプションの影響を表示する(35%)
- 各オプションの横に影響を示す視覚的な指標を表示する(29%)
- 影響が最も少ない選択肢を最初に表示する(28%)
出張者が何を求めるかや、持続可能な旅行に対する考え方は世代によっても異なります。若いビジネス旅行者は、持続可能な旅行オプションをより重要視しています。例えば
- Z世代とミレニアル世代のビジネス旅行者は、今後12ヶ月の間に出張による環境への影響を減らすための手段を講じる可能性も高い(Z世代:98%、ミレニアル世代:96%、X世代:92%、ベビーブーマー世代:80%)
- また、Z世代とミレニアル世代は、持続可能でない旅行方法を使用する必要がある場合、出張の辞退を検討する傾向があります(Z世代:22%、ミレニアル世代:28%、X世代:18%、ベビーブーマー世代:12%)
持続可能な出張に向けたテクノロジーの進化
出張者とその企業が出張による環境への影響を監視するのを支援するテクノロジーが進化しています。SAP Concurでは、出張前の予約から出張中、出張後の可視化と分析まで、出張と経費のプロセス全体を通じてサステナビリティ機能を提供し、ビジネスリーダーが明確になり、確実に行動できるよう支援しています。また、コンカーエコシステムの力により、この分野のスペシャリストと提携してソリューションを提供することもできます。
SAP ConcurのConcur Travel担当プレジデントであるチャーリー・サルタンは、
「気候変動に対する企業の対応に根本的な変化が起きている最中です。今、リーダーたちは、ビジネスの進め方や出張の意義に、サステナビリティと企業責任を組み込むことが求められています。SAP Concurは、ビジネスをより良くするために出張・経費の統合ソリューションを提供することをお約束します。」
と述べています。
SAP Concur Global Business Travel Surveyの全調査結果は以下よりご確認ください。
・Wakefield Research グローバル出張者調査レポート2022
・Wakefield Research グローバル出張管理者調査レポート2022