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【事例登壇ありユーザーイベント開催】SAP Concur交流会〜エプソン販売様にリアルな使い方を聞いてみよう〜

SAP Concur Japan |

コロナ禍で行うことができなかったオンサイトイベントが、各社で活発になってきています。弊社の大手町オフィスでも、2023年5月25日(木)にConcur Expenseをご活用いただいているお客様をお招きしたユーザーイベントが開催されました!
今回のイベントでは、弊社からの情報提供(より良い使い方として何がポイントなのかに加え、10月に迫ったインボイス制度対応について)だけでなく、より実運用をイメージしていただくため、SAP Concurをご活用いただいているエプソン販売様と、コンカーによるパネルディスカッションを実施させていただきました。その模様をたっぷりお届けします!

SAP Concurの有効活用についてのパネルディスカッション|エプソン販売様


エプソン販売様は、ビジョンステートメントとして「「省・小・精の技術」とデジタル技術で人・モノ・情報がつながる、持続可能でこころ豊かな社会を共創する」と掲げていらっしゃいます。エプソン販売株式会社 総務部 エキスパート 田中秀憲様より、経費精算に関してもこのビジョンステートメントを基としたコンセプト「常に時代変化を敏感に察知し、効果的に適合させて新しい働き方を支援する」を制定され、日々の活動を行っていらっしゃるというお話をいただき、パネルディスカッションがスタートしました。

エプソン販売様

熱のこもった講演をしてくださったエプソン販売株式会社 総務部の皆様

ここでは、「SAP Concurを導入して実現したキャッシュレス・入力レス・ペーパーレス」「承認フローの簡素化」「Intelligence(BI分析)の活用と展望」という特に気になる3点を中心にご紹介します。
 

SAP Concurを導入して実現したキャッシュレス・入力レス・ペーパーレス
2014年にSAP Concurを導入いただいた当初から、モバイル対応など、できることはなるべく盛り込み、まさに「効果的に適合させて新しい働き方を支援する」ことを実践してこられたエプソン販売様。SAP Concurを導入して実現したこととして「コーポーレートカードやSuica・PASMOなどのデータ連携による入力工数の削減が達成できたこと。また、モバイルの活用で隙間時間での申請・承認が可能になったこと」と話されました。

特に、コーポレートカード利用の精算は経費精算の86%という大きな割合を占めているそうで、浸透度の高さが窺えます。この86%の経費がコーポレートカード、というのはSAP Concurをご利用の他社様と比べてもかなり高い数字であるため、浸透の秘訣も伺いました。「会社として社員に立替払いをなるべくさせたくないので、クレジットカードが使える場面ではカードを使うようにという通達を出し、中途も含めた新入社員研修でもコーポレートカードを使う趣旨を説明しています。また、現金払いの経費精算時には、コーポレートカードが利用できなかった理由を記載してもらうなど、コーポレートカードの利用を促進するような仕掛けもしています」とその工夫を教えてくださいました。自動で利用データが連携されてくるので、キャッシュレス・入力レスになるだけでなく、入力時のミスや改ざんのリスクがなくなる点も、コーポレートカードのメリットですが、そこも意識されて推進したそうです。

また、電子帳簿保存法への対応も早くから進めてこられました。SAP Concurを導入しただけでは紙の領収書の提出は残ってしまい、モバイルで完結することができず、紙の処理が残ってしまいます。電子帳簿保存法への対応は、「新しい働き方を支援する」という方針の中では当然考えることだったのではないでしょうか。イベントの中で「“社員の理解・正しい処理”こそが“領収書電子保存の必須要件”を満たす最大要因」とお話しされましたが、社内で丁寧な説明をしながら段階的に実施されたそうです。結果として現在累計16万枚以上の領収書が廃棄され、保管の工数・コストも現在はほぼかかっていない、とその効果をご紹介くださいました。
株式会社コンカー 石川モデレーターを務めた株式会社コンカー カスタマーサクセス本部 石川

承認フローを最適化することで、管理決裁者確認後の差し戻しが激減
エプソン販売様では、導入してしばらく経った2020年4月から承認要件の見直しを開始したとのことで、パネルディスカッションの次の話題は承認フローの簡素化について。「具体的には税務要件・電子保存要件までも管理決裁者(マネージャー)が確認していた従来の流れを、社員が申請後、BPOの専任スタッフが画像確認を事前に行うフローに変更しました。そうすることで、データ上不備がないものだけが管理決裁者へ送られることになり、管理決裁者は経費の妥当性をきちんと見ることができる。工数削減、ワークフローのスピードアップにつながっています」とその内容をお話しされました。

BPOの活用がスムーズな運用の肝であると感じたモデレーターが、活用のポイントはどのような点にあるか質問させていただくと「マニュアルとチェックポイントの整理と共有、ブラッシュアップ」という、普遍的なことをしっかり意識して進めていらっしゃることも判明。色々なイレギュラーケースを新しくマニュアルにも取り込みつつ、新たに厳しく確認をすべき部分と緩和させる部分のバランスを見て運用している、というお話が印象的でした。

Intelligence(BI分析)の活用と展望
データの分析を行いたい、というのはどの企業でも考えることかと思います。エプソン販売田中様からも、「SAP Concurに入っているデータは宝の山。これを使わない手はない」と、力強いお言葉があり、会場中が本当にそうだなと頷く場面となりました。コロナ禍での緊急事態宣言時には、利用が大きく止まった交際費に焦点をあて、地域によってはランチミーティングならできるかもしれない、密にならないゴルフや、贈答品を贈るなどの営業活動は行えそうか、などの情報を見ることもできたとのこと。エプソン販売様のBI活用コンセプトは「今を知り、未来を予測する」。「今を知る」、例えば、未精算、未承認の経費の対応促進や決算業務の高速化、異常値の把握などにはすでに活用できているそうで、データの組み合わせとして店舗別の実績など、営業に関わる一部分もビジュアライズできている、と教えていただきました。SAP Concurに入っている会食や移動などの情報と、販売情報などの会計上の情報をどう結びつけ、どう使うと営業活動やお客様のサポート活動に役立てられるか、そういった部分でも成果を出していきたい、経費の予測もしていきたい、と「未来を予測する」今後の展望もお話しいただきました。

会場写真

システムのより良い活用を見据えて
常に時代変化を敏感に察知し、効果的に適合させて新しい働き方を支援する」というテーマをもとに、SAP Concurをよりよく活用することに力を注がれるエプソン販売様の事例は、SAP Concurに限らずシステムの利活用を考える皆様の参考となるのではないでしょうか。
エプソン販売様はこれからもより良い活用を目指し、少しずつ運用を進化させていかれることだろうと強く確信する時間となりました。まずは間近に迫ったインボイス制度への対応をしっかりすることと、経費精算から得られるデータの有用性を理解してもらうことで社員の経費精算への取り組みが能動的になるよう進めていきたいとお話しされていたので、弊社としても強力にバックアップしてまいります。

ネットワーキングとアンケートで寄せられた声

さて、プログラムの最後は、ご参加いただいた皆様とのネットワーキングをさせていただきました。
たくさんのお客様同士がそれぞれお話しされたり、コンカーの担当も交えて会話が弾み、対面イベントの良さを改めて感じることができました。
ネットワーキング1

ネットワーキング2

経理の皆様から、なかなか他社様との繋がりがない、どんなことをやっているのかも知りたいがなかなか難しいというお話しを伺うことも多かったのですが、こういった場をご提供することができ本当に嬉しく思っております。

アンケートでもこのようなお声がありました。
「通常はコンカーの方との一対一のやりとりのみのため、他社がどのような対応を取っているのか知ることができ大変参考になりました。クラウドのシステムを使っているメリットを享受できたと思います。」
「他社事例や周辺システムの有効活用などの事例は非常に参考になります。こういった機会があると我々の業務構築に役立ちますので、今後も期待しております。」

アンケート結果としても、イベント満足度は91%越え!また、有益な情報が得られたと回答いただいた方も同じく91%を超える結果となりました。

引き続きこのようなイベントを開催してまいります。ブログ内では触れなかった「当日お越しいただいたからこその情報」もございますので、ぜひご参加をお待ちしております。
この度のイベントでご登壇いただいたエプソン販売様、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!

今回のプログラムはこちら
プログラム

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コンカーは「経費精算のない世界を創る」というビジョンを掲げ、日本企業に対しては「日本企業の競争力強化に貢献する」、社員に対しては「働きがいと成長にコミットする」ということをミッションにしている企業です。 「コンカーアカデミー」は、そのミッション達成のために2020年6月から始めた取り組みで、社会人や学生を対象に現在は主に以下3つのコンテンツを無料提供しています。
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営業として入社1年目にして、年度の目標を早々に達成したという井上直紀(いのうえなおき)。お客さまに役立つプランを考え抜き、わかりやすく伝えるために、資料の一行から会話の一言一句までを徹底的にこだわるという姿勢には、熱意あふれる営業スピリットが感じられます。
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