わたしたちについて
新しいコンカートラベルで出張に革新を ―豊富な選択肢とコスト削減による顧客体験向上―
SAP Concurは、シームレスでコスト効率に優れ、コンプライアンスを遵守し、ユーザーフレンドリーな出張予約体験を提供するという明確なビジョンを常に掲げてきました。この度、新しいConcur Travelにより、このビジョンが実現します。
新たな要素の一つとして、出張のホテル予約体験が挙げられます。これは、一般的な予約サービス(個人消費者向けのサービス)の使いやすさと、企業の出張ポリシーに準拠しコスト管理を行うためのコントロールを両立させたものです。これにより、出張者は個人で旅行に行くときのようなホテル選びが可能となります。
なぜ変革が必要か
出張者や出張管理者は、単に最も安い宿泊料金を求めているわけではありません。彼らはロイヤリティポイントを獲得したり、電気自動車の充電ステーションがあるホテルやサステナビリティ認証を持つホテルなど、さまざまな要素で絞り込みたいと考えています。また、朝食が付いた料金の表示や、税金や手数料についての透明性も求めています。複数のウェブサイトで別々の検索を行うことなく、さまざまな要素を加味した上で、ベストなホテルを見つけたいと考えているのです。
そうした出張者の要望を叶えるのが、新しいConcur TravelのHotel Connector APIです。これにより、TMCやホテル事業者の料金が直接Concur Travelに表示され、適切なタイミングで適切なコンテンツが提供されるようになり、ホテルの選択や予約のプロセスが、より個人消費者向けサービスに近い形で合理化することができます。
Hotel Connectorは、TMCがこれまで使用していたレガシーなグローバル・ディストリビューション・システム(GDS)のコンテンツを超え、より幅広い選択肢の中からホテルを比較し、プランを選択できるようにします。そして、ホテルの詳細情報がHotel Connectorを通じて提供され、Concur Travelに表示されます 。
これは、出張管理者と出張者の双方にメリットがあります。従業員の体験が向上する一方で、コンプライアンスを維持し、ポリシー外の予約を減らすことができるのです。また、細やかな情報が提供されることにより、TMCとしても顧客一人一人の要望に沿った予約体験を提供しやすくなります。
American Express GBT、Flight Centre Travel Group、CWT、BCD TravelなどのTMCやホテル事業者は、Hotel Connectorに統合することで多彩な宿泊コンテンツを用意し、その上で顧客の出張ポリシーを設定して、推奨される購買やコストセービングなどを実現することができます。Hotel Connectorは、これらのホテル事業者が企業のホテルプログラムをより良く管理できるように設計されています。
SAP ConcurとHRS
HRSは、ホテルに特化したテクノロジー・プロバイダーとして初めて、Hotel Connector を通じて新しい Concur Travel でその機能が完全に認証され、稼働を開始したパートナーです。SAP ConcurとHRSは長年にわたりパートナーシップを結び、共通の顧客に価値を提供してきました。HRSの主要顧客の多くがConcur Travelを利用しています。
今回の統合によりSAP Concurの顧客は、HRSのAI活用によって分かりやすく構造化され、フィルタリング可能となったホテル調達コンテンツにアクセスできるようになります。さらに、HRSのサービスへの簡便なアクセスも享受でき、支払い、精算、VAT還付機能が強化されます。
Hotel Connectorの主な利点
-
より多くのホテル情報へボーダレスにアクセス
ユーザーは、個人旅行と同様の幅広く多様なホテルを利用できるだけでなく、個人およびビジネスニーズに合った、正しい選択を行うための必要な詳細情報を入手できます。Hotel Connectorを利用すると、出張者はGDSのみの場合に比べてかなり多くの情報、最大600万件の宿泊施設オプションにアクセスできます。これには、長期滞在、アパートメント、一戸建てなどの新しいタイプの宿泊オプションが含まれ、世界の多くの地域が取り扱われます。 -
料金に含まれるオプションやアメニティが明確に
宿泊施設や部屋のアメニティ、料金属性を選択する機能は、出張者が予約時により良い選択を行うのに役立ちます。 -
オムニサーチ
新しいオムニサーチ機能により、顧客は希望する宿泊場所を簡単に検索できるようになります。これにより、ホテル、空港、都市の中心部、企業の拠点名など、さまざまな地名で検索することができるようになります。 -
最適化された予約ワークフローと透明性
ユーザーが飛行機とホテルを予約する際、飛行機で検索した日付で、ホテルの空室検索も自動的に実施するため、時間の節約と、間違った計画の予防に役立ちます。また出張者は、検索結果のホテルレートが出張規定に準拠しているかについて迷うこともなく、安心して利用することができます。 -
サステナビリティの向上
宿泊行為に伴うCO2e排出量が、各都市のホテル毎に精緻に測定されるようになるため、企業は出張プログラムにおけるサステナビリティ目標に対し、推奨の調整がしやすくなります。 -
より多くの支払いオプション
Hotel Connectorとの連携により、新しいConcur Travelでは、バーチャルカードなど、より多くの支払オプションを選択できるようになります。
新しいConcur Travelで誰もが得をする
新しいConcur Travelは、Concur Expenseと統合され、シームレスなエンドツーエンドの出張・経費管理を実現します。電子領収書がConcur Expenseに統合されることで、出張者の生産性が向上し、ミスが減少し、正確性が向上し、不正も検知しやすくなります。
企業は、ユーザーが予約した内容について、詳細な予約情報や滞在先に関する情報にアクセスすることが出来るため、コスト管理、効率性、安全配慮義務などの面で改善を図ることができます。また、環境への影響に関する指標が最新化されたことで、環境に配慮した出張プログラムを組みやすくなります。出張者は、必要なものすべてに1つのシステムからアクセスできるため、予約から精算までのプロセスが楽になるほか、電子決済を含むさまざまな支払い手段が用意されており、便利に感じるでしょう。
一方、TMCにとっても、これまでの予約傾向に基づいた検索支援機能は、顧客満足度を高める強い味方になると思われます。
最後に
Hotel Connectorは、TMCやホテル事業者などのパートナーに、適切なコンテンツを適切なタイミングで出張者や出張管理者に表示する能力を提供します。これにより、プロセスが合理化され、コンテンツが強化され、サステナビリティに関する強力なオプションが提供されます。
SAP Concurはこれからも、顧客中心に考えられた体験を提供しつつ、厳しいコンプライアンスとコスト管理を維持する、企業の出張管理の新しいスタンダードを提案していきます。
Concur Travelについてはこちら!
注:本ブログは、SAP Concur Teamによって2024年7月30日に公開されたブログを抄訳したものです。元のブログはこちらよりお読みいただけます。