鉄道路線として静岡清水線を保有・運営する鉄道事業者である静岡鉄道株式会社(以下、静鉄)。鉄道だけでなく、静鉄グループ各社でバス・タクシー事業、不動産事業、ホテルなどを展開し、地域に深く根付いた企業です。経営理念として「安全・安心・快適のあくなき追求」を掲げ、2019年には静鉄グループ創立100周年を迎えています。インボイス制度や電子帳簿保存法へ対応する必要や、中期経営計画の重点項目である「デジタル活用」を実現し、業務標準化・効率化を達成するために、SAP Concurの採用を決定しました。
インボイス制度の施行が2023年10月から、そして、2024年1月からは改正電子帳簿保存法による電子保存の義務化も始まるという中、同社においても電子化のプロジェクトが進行していました。単に電子化して法対応をするだけではなく、「デジタルを活用して、業務の標準化・効率化化を行うには」という軸で検討を進め、まずは請求書管理のシステムから検討を開始。その後、経費精算の最適化に向けたシステム検討も2022年7月ごろにスタートさせ、コンカーを含む数社に声をかけ、比較検討を進めていきました。
最終的にはコンカーを含む2社の比較となりましたが、比較の軸として上がったのは、コスト・サポートの手厚さ・グループとしての標準化や効率化が可能かという3点です。また、大前提として法対応がしっかりできるのかという部分がありました。これらの比較は単純な○×の比較ではなく、同じ鉄道会社様や同規模企業の事例を参考にしたり、導入プロジェクトはどのように進めるのかを確認したりなど、具体的な内容が主となりました。特に導入プロジェクトの負担については、先行して進めていた請求書管理システムの導入経験もあり、導入中だけでなく稼働後も含めたサポート体制が充実しているかどうかはかなり重要なポイントでした。グループとしての統制も検討し、最終的にSAP Concurを選択されました。
まずは2024年7月の稼働を目指し、グループ12社、約4300名での導入を進めていきます。グループ業務標準化・効率化が達成できることで、経費処理時間がグループで1/3ほどになるのではという見込みもあり、コア業務への集中という意味でもSAP Concurが寄与するものと思います。将来的には国内他グループ企業への展開を進めたい意向もあり、まずは今回の導入プロジェクトを成功させるべく動き始めています。
経費精算についてはグループ会社によって対応がバラバラな中、 業務フローや法改正対応をグループ統一化できるシステムを探していました。
コンカーは、「経費精算をなくす」という理念のもと いかに経費精算に掛ける時間を減らすかを追求しています。 コンカーなら、現状維持ではなく、あるべき経費精算の形を示してくれ 業務改革を推進してくれる、という手ごたえを得、導入を決定しました。 プロジェクトが始まった今、その推進力を実感しています。
現状業務にこだわらず、コンカーの示すシンプルかつガバナンスの効いた業務フローを 当社グループでも実現していきたいと思います。