オリエンタル白石株式会社(以下、オリエンタル白石)はプレストレストコンクリート(PC)・ニューマチックケーソン・補修補強などの特殊技術を活かし、新設橋梁・治水関係・大規模更新といった国土強靭化に貢献する工事やプレキャスト技術による建築事業を展開しています。同社では立替経費精算のシステムを導入していたものの、職種によって業務プロセスが異なること、特に工事現場で勤務する社員はいまだ小口現金による経費精算を行っていたことから、立替経費精算の業務プロセスを抜本的に見直すことに。検討の結果、建設業界の実績が豊富な「Concur Expense」を、また請求書管理も紙管理から脱却して立替経費と合わせて一元管理できるよう「Concur Invoice」を採用しました。
オリエンタル白石では働き方改⾰による、魅力ある職場を目指すため、業務効率化にも積極的に取り組んでおります。しかしながら、経費精算においては、システムを導入していたものの、一部の社員しか利用出来ていない状況でした。特に工事現場においては小口現金での経費精算であったため、その非効率な間接費業務が課題となっていました。
一方、請求書においても紙を回覧するプロセスであったため、基本的には出社対応は免れないうえ、確認作業や会計システムに手入力する際の業務負荷が課題となっていました。
このような「非効率な間接費業務と、出社を前提とした経費精算・請求書管理」に課題を感じていたところ、同じ建設業界で、既にSAP Concurを利用されていた企業より話を聞き、コンカーの年次イベント「SAP Concur Fusion Exchange Japan」に参加。建設業界での豊富な実績や、領収書・請求書のペーパーレス化の豊富な知見があることから、経費精算に「Concur Expense」、請求書管理に「Concur Invoice」を採用されました。
経費精算には、交通系ICカードや法人カードといったキャッシュレス決済を活用することで入力の手間を排除。また、電子帳簿保存法を導入することで、紙に依存しない、経費精算・請求書管理の実現を目指します。また、システムに組み込まれた経費規定の自動チェックや分析レポートにより、ガバナンス強化を効率的に図ることができ、承認者、業務担当者が更にコア業務へ集中できる環境づくりを目指します。
また、デジタルデータ化によるCO2など温室効果ガス排出量の収集分析による可視化を目論んでおり、脱炭素への意識を高める取り組みにつながることも期待しています。
グループ内システム統一化による業務プロセス標準化・効率化を経営課題として積極的に取り組む同社において、グループ展開に実績のあるところもSAP Concurを採用した一つの理由です。グループシナジーによる業務効率化の加速を図り、また、処理データの分析による業務課題の可視化と不断の改革を通じ、グループ全体の事業成長の基盤固めに不可欠なインフラとして、SAP Concurを活用していきます。